海外旅行用のeSIMを買うとき、「日本ネイティブeSIM」「ローミングeSIM」「現地IP eSIM」といった名前を見たことがあるかもしれません。
どれもネットにはつながるのに、違いはどこにあるのでしょうか。
先に結論です。
1か国だけ行き、価格とデータ量が近いなら、通常はネイティブeSIMを優先して考えてよいです。複数国を旅する、価格や手軽さを重視するなら、ローミングeSIMのほうが向いています。
本当の違いは「電波があるかどうか」だけではありません。データの通り道が最後にどうなるかです。
ネイティブeSIMとは?
ネイティブeSIMは、かんたんに言うと次のようなものです。
目的地の現地キャリア網を、より直接使うことに近いeSIMです。
たとえば日本で日本の現地キャリア網を使うと、ルートが比較的まっすぐになり、日本の現地IPが出やすいです。
そのため、ネイティブeSIMでよくある利点は次のとおりです。
- 遅延が比較的低い
- ルートが比較的まっすぐ
- 現地IPを取りやすい
- 1か国の旅行に向く
- ナビ、リアルタイム翻訳、アプリ操作の体感が良いことが多い
ただし「ネイティブ」は必ず5Gという意味ではなく、必ず現地IPがあるという意味でもありません。商品の実際の仕様を確認してください。
ローミングeSIMとは?
ローミングeSIMは、従来の国際ローミングに近いイメージです。
日本にいるとき、スマホにはSoftBank、Docomo、auと出ることがあります。ただしeSIM自体は別の国際キャリアを経由し、そこから日本の提携網につながっている場合があります。
そのため、一部のローミングeSIMのデータは先に次を通ることがあります。
香港、シンガポール、またはその他の海外にあるネットワーク拠点
そのあとGoogle、LINE、Instagramなどのサイトへつながります。
だから、日本にいるのにIPを調べると香港やシンガポールと出ることがあります。
eSIMが壊れているわけではありません。使っているネットワークの出口が違うだけです。
ネイティブeSIMは本当に速いですか?
ネイティブeSIMのほうが速い、という話はダウンロード速度だけを指しているわけではありません。
より大切なのは次です。
Ping、つまりネットワーク遅延
2枚のeSIMを比べてみます。
ネイティブeSIM:
ダウンロード 120 Mbps、Ping 30ms
ローミングeSIM:
ダウンロード 180 Mbps、Ping 150ms
2枚目のほうがダウンロードは速いです。ただ実際に使うのは
Google Maps、配車アプリ、LINE、リアルタイム翻訳、ウェブページなどで、
1枚目のほうがスムーズに感じることがあります。
ネイティブeSIMはデータの通り道が比較的まっすぐで、反応も低い遅延を保ちやすいからです。
より正確に言うと、こうです。
ネイティブeSIMはダウンロードが必ず速いわけではありません。同じ条件なら、遅延とルートで有利なことが多いです。
ネイティブeSIMとローミングeSIMの違いは?
| 比較項目 | ネイティブeSIM | ローミングeSIM |
|---|---|---|
| ネットワークのルート | 通常はよりまっすぐ | ほかの地域を経由することがある |
| Pingの遅延 | 通常はより低い | ローミング経路による |
| 現地IP | 比較的多い | 必ずではない |
| 5G | プランによる | プランによる |
| 複数国での利用 | 少なめ | とても便利 |
| 価格 | 必ずしも安いわけではない | 選択肢が比較的多い |
| 向いている人 | 1か国旅行で、ネット体験を重視する人 | 複数国旅行で、便利さと価格を重視する人 |
ではローミングeSIMは劣るのでしょうか?
いいえ。
ローミングeSIMのいちばんの強みは次です。
便利で、選択肢が多いことです。
たとえば旅程がこうだとします。
日本 → 韓国 → 香港
国ごとにネイティブeSIMを買うと、3種類のプランを管理することになります。
アジア複数国のローミングeSIMなら、通常は1枚で最後まで使えます。
次のような人には向いています。
- 複数国の個人旅行
- 出張
- クルーズ旅行
- 予算が限られている
- LINE、Google Maps、IGだけ使う
ローミングeSIMは実際とても実用的です。
だから、次のようには単純に言えません。
ネイティブ = 良い
ローミング = 劣る
より正しい言い方はこうです。
1か国ならネイティブが有利なことが多く、複数国ならローミングのほうが便利なことが多いです。
eSIMのローミングはオンにしますか?
ローミング型の旅行eSIMの多くは、「データローミング」をオンにしないと正常につながりません。
iPhoneの例です。
設定 → モバイル通信 → 旅行eSIMを選ぶ → データローミングをオン
ただしeSIMごとに設定は違います。商品のインストール手順に沿って操作してください。
また、ネイティブeSIMだからローミング不要、とは限りません。それだけでネイティブかどうかを判断しないでください。
海外旅行のeSIMはどう選びますか?
あまり調べたくないときは、この分け方で大丈夫です。
1か国だけ行く
たとえば日本、韓国、タイだけです。
ネイティブeSIMを優先して考えてください。
とくに価格とデータ量の差が小さいときです。
一度に多くの国へ行く
たとえば日本+韓国+香港です。
複数国ローミングeSIMを優先して考えてください。
eSIMを何枚も替えるより、手軽さのほうが大切なことが多いです。
現地IPをとても気にする
商品に次とはっきり書いてあるものを選んでください。
日本IP、韓国IP、現地IP
「ネイティブ」という言葉だけを見ないでください。
ふつうの旅行ネットだけ
LINE、Google Maps、Instagram、スポット検索です。
ネイティブでもローミングでも大丈夫です。
価格、データ量、キャリアをそのまま比べてください。
よくある質問 FAQ
ネイティブeSIMは速いですか?
ダウンロードが必ず速いわけではありません。同じ条件なら、ネイティブeSIMはルートとPing遅延で有利なことが多いです。
なぜ日本eSIMのIPが香港やシンガポールと出ますか?
一部のローミングeSIMは、ほかの地域の出口を通ることがあります。日本にいても、IPが日本と出るとは限りません。
ネイティブeSIMは必ず現地IPですか?
必ずではありません。現地IPが必要なら、現地IPと明記された商品を選んでください。
eSIMのローミングはオンにしますか?
ローミング型eSIMの多くは必要です。ただしプランごとに設定は違うので、購入したeSIMのインストール説明に従ってください。
ネイティブeSIMとローミングeSIM、どちらが良いですか?
1か国だけで、価格とデータ量も近いなら、通常はネイティブeSIMのほうがおすすめです。
複数国の旅行、予算優先、1枚のeSIMで国境をまたぎたいなら、ローミングeSIMのほうが便利なことが多いです。
結論:ネイティブeSIMのほうが良いですか?
一文でまとめるなら、こうです。
1か国でネット体験を重視する → ネイティブeSIMを優先して選ぶ価値があることが多いです。
複数国で便利さと価格を重視する → ローミングeSIMのほうが向いていることが多いです。
ネイティブeSIMの強みは主に次です。
ルートが比較的まっすぐで、遅延も低めになりやすく、現地IPも出やすいです。
ローミングeSIMの強みは次です。
価格の幅が広く、プランも多く、複数国の旅行にとても便利です。
本当に見るべきなのは「ネイティブかローミングか」だけではありません。
どこへ行くか、何か国か、現地IPを気にするか、ふだんネットをどう使うかです。
自分の旅程に合うプランを選ぶことが、いちばん大切です。
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ネイティブeSIMとローミングeSIMは何が違いますか?速度、Ping遅延、現地IP、5G、ローミングの違いを比べ、日本・韓国・海外旅行のeSIMの選び方をまとめます。
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